なぜ子どもの水難事故は河川で多発する?溺れる原因や救助方法と注意点【28選】

なぜ子どもの水難事故は河川で多発する?溺れる原因や救助方法と注意点【28選】 Emergency

水難事故により子どもが亡くなったと
今年もたくさんの報道が流れています。

なぜ毎年夏の時期になると起こる
水難事故が減らないのか。

結論から言うと、

水難事故は大体同じ場所で起こります。
そして水難事故の約6割は河川です。


自然の力に人間はかないません。
だからこそ、自然と共存するための
知識や準備がとても大切。

同じ子どもをもつ母親として
河川で多発する子どもの水難事故の報道は
見るたびに心が締め付けられる想いです。


海育ちで小さい頃から河川でも
たくさん遊んできた私が、
親に教えらえれたことや経験を交えて
川遊びの注意点や溺れた人の救助方法を
ご紹介します。

なぜ水難事故は河川で多発?

なぜ子どもの水難事故は河川で多発する?溺れる原因や救助方法と注意点【28選】

子どもの事故でよく見受けられるのは、
見えない深みに落ちてしまうことや
川岸から転落して溺れるケース。

そして、中学生くらいになると
友達と川遊びをしているケースが多い。

・増水している川で遊び溺れる
・河川や渓谷を横断してつくられる
 堤防から飛び込んで溺れる
・対岸へ渡ろうとして溺れる

この3つのケースが目立っています。


原因として考えられるのは4つ

見えない深み
 意外ですが、ぱっと見た時に川の流れが
 緩やかになっているところは危険!
 実はそういうところが、深くなっている
 ことが多くどこの川でも共通している
 危険ポイント。

⇒流れが穏やかで安全そうと油断して溺れる


視覚誘導性自己運動感覚
 河川の一点を見ていたことで自分が
 川の流れと反対方向に移動している
 と錯覚し、バランスを取ろうと体が
 傾くことで引き込まれたように転落

⇒睡眠不足時などに錯覚が起きやすい


川の流れに潜む「動水圧
 川の中では流れの速さが2倍になれば
 人が受ける力は4倍。3倍なら9倍に。
 大人が歩ける川の流れでも何かに
 引っかかると1人では抵抗できない程の
 動水圧を受けてしまうことも。

⇒流れに逆らうことができず溺れてしまう


川底に続く急な“アリジゴク”
 見えない深みと同様に川全体の流れが
 穏やかに見える場合は川底が危険。
 川底に25~30度ほどの傾斜があり、
 細かい砂や小さい砂利でサラサラな場合は
 特に危険性が高い。

⇒川から上がろうとすると崩れやすい
 砂利の斜面に足を取られて溺れてしまう

動水圧を受ける危険な流れ3つ

川の流れには、水理現象という
特に危険な流れのパターンがあります。

その3つを解説していきます。

ホワイトウォーター

ホワイトウォーターとは、
白く泡立つ流れのことを言います。

堤防の直下に見られる白い泡立ちは、
空気を多く含んでいるため
ライフジャケットを着用していても
浮力を十分に得られない可能性も。

エディ

エディとは、
通常の上流から下流の流れではなく、
何らかの理由で下流から上流へ
流れることを指します。

岸や岩などが突き出た場所の下流側は
エディが発生しています。

エディそのものは緩やかに周回しますが、
圧力差の異なる本流とぶつかる
エディラインは下向きに引っ張られる
流れが発生するためとても危険。

リサーキュレーション

リサーキュレーションとは、
上流方向に反転する強力な流れを
生み出す循環流のこと。

堤防の直下流で発生することが多く、
巻き込まれると脱出が非常に困難に。

また、堤防の下流付近は水の流れの
影響により河川の土砂が洗い流される
洗堀によって急に深くなっていることも。

特に人口構造物の近くはハイリスク!

・水制付近
川のカーブの外側には、
堤防等の浸食や洗堀を防ぐための
コンクリートブロック(水制)が設置。
この付近や内部では複雑な流れが発生し、
吸い込まれたり隙間にはさまる可能性も。


・橋脚付近
橋の脚周りは複雑な流れが発生しやすく、
流木やゴミ等が張りついている障害物
(ストレーナー)となっていることも。
近づかないよう注意が必要です。


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自分が流された時の心得と救助方法

なぜ子どもの水難事故は河川で多発する?溺れる原因や救助方法と注意点【28選】

自分が流された場合の心得7つ

①仰向けになり浮いて待つ

②服を着ていれば空気を入れて
 仰向けで浮く

③むやみに立たったり、
 元の場所に戻ろうとしない

④流れの緩やかな場所を見つけて
 浮いた状態で移動し避難する

⑤周りに人がいるならペットボトルや
 浮き輪を投げてもらう

⑥靴は浮力になるため脱がずに水面に上げる

⑦「息を吐いて吸う」をすばやく行い、
 肺がしぼんでいる時間を短くする

助けを求める際も、
むやみに近づき助けてもらわないこと。

落ち着いて状況を把握し、
警察や消防に連絡してもらうことが
大切です。


溺れている人の救助方法5つ

①浮き輪・ペットボトル・クーラーボックス
 などの浮く物にロープをつけて投げる
 1リットル以上のもので、少し水を入れると
 投げやすくなるのでおすすめ!

②仰向けで浮いて待つように声をかける

③119番通報し、周囲にも助けを求める

④声掛けをして溺れている人を落ち着かせる

⑤救助に向かう際はライフジャケットと
 浮く物を身につけてロープを他の人に
 持ってもらうこと

ライフジャケットを着ていても、
流れが速いと自分も流されるため注意!

ライフジャケットを着ていない状態で
助けに行くと救助者も溺れてしまうなど
二次災害に遭う危険性が高まります。

安全に川遊びするための注意7点

①水難事故が多発するスポットをチェック


②気象情報や水位情報を事前と
 リアルタイムでダブルチェックする

③ライフジャケットやロープなど、
 あらかじめ必須装備を準備する

④子どもだけで遊ばせたりせず、
 必ず手の届く範囲で遊ばせる

⑤ついてすぐや帰りの片付けなど
 大人の目が離れやすいタイミングでは
 片付けと子どもの付き添いで役割分担する

⑥「ひざ下まで」の水深で遊ぶ

⑦絶対に子どもだけの時間を作らない

なぜ子どもの水難事故は河川で多発する?溺れる原因や救助方法と注意点【28選】

4.まとめ

なぜ子どもの水難事故は河川で多発する?
溺れる原因や救助方法と注意点【28選】
をご紹介しました。

いかがでしたでしょうか?

私が幼い頃から何度も言われていたこは、
適度に休憩して、水分補給をすること。

水の中では思っている以上に
体力も水分も失われていきます。

もし何かあったときに体力がなければ
助かるものも助からないし、
楽しく遊びたいなら休憩は大事だと
耳にタコができるくらい言われていました。

父親も海育ちなので、水難事故の怖さを
よく知っていたのだと思います。

「テトラポットには近づくな」とも
よく言われていました。
それは川でも同じだとも。

小さい頃からしっかり危険なことを
何が危険なのか、どう危険なのか
伝えることはとても大切なことなんだ
と改めて身に沁みました。

まだまだ暑い時期で子どもと川遊びや
海水浴もする予定なので、
自分が学んできたことや知識を
子どもにも身につけてもらえるよう
しっかり伝えていきたいと思います。

水難事故が少しでも減ってくれれば嬉しいです。

最後まで見てくださりありがとうございます‼
また次の記事もお楽しみに!

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