キャンプと言えば焚き火というほど
焚き火をすることはキャンプにおいて重要!
焚き火をするためにキャンプに行くという
人も少なくないのではないでしょうか?
我が家も焚き火が好きで、必ずやります。
先日のキャンプでは初心者キャンパーが多く、
上手く焚き火ができず困っている方がちらほら。
手助けすることもあったので、
今回は焚き火の簡単なやり方と
楽な片付けの方法と注意点をご紹介します。
焚き火に必要な知識を持つ
焚き火にもそれなりに知識が必要。
何も知らないとそれこそ火を起こすのは
とても大変になります。
まずは焚き火に必要な知識を持ちましょう。
1.薪の違いとメリット・デメリット

針葉樹
(スギ、ヒノキ、マツなど)
樹の密度が低いため、柔らかくて軽い。
空気や油を多く含み、軟木(なんぼく)といわれる。
〈メリット〉
・乾燥しやすい
・着火しやすい
・焚き付け向き
・安く手に入る
〈デメリット〉
・燃え尽きるのが早い
・弾けやすい
・ヤニが多い
・煙がでやすい
・ススがつきやすい
・火花がでやすい

広葉樹
(クヌギ、ナラ、サクラなど)
樹の密度が高いため、堅くて重たい。
ほとんど堅木(けんぼく)といわれるタイプだが、
種類が多く広葉樹でも軟木も存在する。
〈メリット〉
・火持ちがいい
・熱量が高い
・火の粉が出にくい
・長時間の焚き火向き
〈デメリット〉
・着火しにくい
・堅いため割りにくい
・比較的価格が高い
・入手しにくい場合も多い
焚き火でベストなのは焚き付けに針葉樹を使い、
火が安定したら広葉樹に切り替えるやり方。
ただし、日本の人工林は約9割が針葉樹と
言われているため広葉樹は手に入りづらい。
2.薪の選び方と対処法

薪の種類がわかったら次は薪の選び方と
湿気などの対処法をご紹介します。
キャンプ場で購入した薪でも湿っていることも。
まず、よく乾燥している木は簡単に折れます。
キャンプ場に売られている薪であれば
バトニング(薪割り)した際にきれいに折れます。
もし、薪が湿っていると思っても
薪の内側は乾燥しています。
なるべく細くバトニングをして乾いている
細い木(焚き付け)から燃やしましょう。
薪は地面に直に置かず、薪スタンドやログホルダー
薪ストッカーや焚き火シート(スパッタシート)の
上に置くようにしましょう。
湿っている薪はスパッタシートの上かつ、
焚き火台の下に置いておけば焚き火の熱で
乾燥させることができます。
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3.自然の着火剤の選び方

初心者の方であれば着火剤を持っていく
という方が多いかと思います。
ですが、キャンプ場によっては自然の着火剤が
沢山落ちていて拾ってOKなところも!
自然の着火剤は、
・松ぼっくり
・スギの葉
・ススキ
・シラカバの樹皮
・マツの枯れ葉
などがあります。
油分が多く燃えやすいので、
よく乾燥したものを選びましょう。
松ぼっくりやススキは開いているものが
乾燥しているものになります。
4.焚き火に必要な道具
・焚き火台
キャンプ場によっては直火がOKなところも
ありますが、基本は焚き火台を使いましょう。
・スパッタシート
焚き火をしている時の遠赤外線や放射熱から
地面や芝生を守ります。
火事になるのを防ぐ役割もあります。
片付けも楽になりますので必ず準備しましょう。
・火/炭ばさみ
少し長めでしっかり掴めるものがおすすめ
・革手袋
熱いものも持てる優れもの。
軍手は火が移ってしまう可能性もあるため
しっかりした革手袋を準備しましょう。
・火消し袋/厚手アルミシート
火事を起こさないためにも就寝する前など
目を離すときは必ず確実に火を消しましょう。
厚手アルミシートを使った火消し方法は⇩
5.焚き火に使うフェザースティック
フェザースティックは火口(ほくち)や焚き付けに
使うため薪を羽が生えたように薄く削ったもの。
フェザースティックの作り方
①ナイフを握りこむように持ち、
薪の角に寝かせて刃を当てる
②あまり力を入れず薪と平行に刃を入れる
③程よい位置まで削ったら刃を立てて止める
④同じ場所から削らないように薪を回して
角を探しながら薄く削るを繰り返す
フェザースティックには2種類ある。
キンドリンフェザー
少し厚みを持たせて削る焚き付け用

ティンダーフェザー
薄く細く削る火口用

1本に両方の羽をつくると、火口と焚き付け
両方の役割を持ってくれるのでおすすめ!
焚き火のやり方と楽な片付け方

焚き火にはやり方があります。
焚き火に失敗する人は大体やり方が
間違っていることが多いですね。
焚き火料理をしたときの片付けなど
楽にできるポイントも合わせてご紹介!
1.焚き火の準備
①スパッタシートを引く
②焚き火を設置する
③薪をバトニングする
小枝、細めの薪、そのままの薪など
3段階くらいに分けるのがおすすめ!
バトニングのやり方
※革手袋をつけてバトニングをしましょう。
・地面に薪が刺さって力が分散されるのを
防ぐために土台をつくる。
斧の場合
・割りたい薪の先端に斧を当てる
(縦でも横でもOK)
・斧と薪をくっつけたまま一緒に
トントンと土台に打つ
・割れてきたら斧をすき間に差し込み
トントン土台に打てばパカっと割れる
ナイフやナタの場合
・薪の繊維に沿うようにして刃が
体と平行になるように先端に当てる
・刃の背を垂直に別の薪で叩いて食い込ます
・ある程度刃が食い込んだら刃の先端の
薪から出ているところを叩いていく

④フェザースティックを作る(飛ばしてもOK)
着火剤がないとき以外にも火を育てやすくする。
3~4本くらい作るのがおすすめ!
⑤バトニングとフェザースティックを
すぐ使えるようにまとめて置いておく
2.焚き火のやり方
焚き火台で火をつける時の手順
①着火剤を下に置く(炎は上に上がるため)
②火の付きやすいフェザースティックや
小枝(焚き付け)を空気が入るように置く
③焚き付けに火が移ってきたら
もう少し小枝を足していく
④火が大きくなってきたらバトニングした
少し細めの薪を入れていく
⑤火が安定してきたら太い薪を
空気の通り道を意識して置けばOK!

3.焚き火の注意点とは
・着火剤を入れた時は触りすぎない
せっかく着火剤を使ったのに鎮火した。
そんな経験はありませんか?
大体の人が慌てすぎて火が安定する前に
着火剤を弄ってしまいます。
これが鎮火してしまう一番の原因です。
・空気の通り道を作ってあげる
火がすぐ弱くなってしまったり、
煙がたくさん出ている時は空気が上手く
通れていない可能性があります。
燃焼効率が落ちている証拠なので注意!
※湿っている薪を使っても煙がたくさん出ます。
・燃え移りやすいものは焚き火から離す
テントの近くで焚き火をしすぎて、
火の粉でテントが燃えたなんて話も。
せっかくのキャンプでボヤなんて嫌ですよね。
燃えるものがないか確認して焚き火を楽しもう。
・火を消す時に焚き火台に水をかけない
熱い焚き火台に水をかけてはいけません。
焚き火台の変形や舞い上がった灰で、
火事になることも。
火を消す時は火消し袋か厚手アルミシートを
使い、焚き火台は冷めてから片付けましょう。
4.焚き火の楽な片付け方
焚き火を楽に片付けるために気を付けることは
・焚き火台に油を付けないようにする
・焚き火の灰や燃えカスをまとめておく
・焚き火台に厚手アルミシートを引いて使う
・網などにアルミシートつけておく
などなど。
焚き火台を思いっきり使っても、
食べ物や油がついているかついていないかで
掃除のしやすさが断然変わります。
火消し袋や厚手アルミシートがあれば、
朝でも焚き火を楽しめます。
厚手アルミシートを火消し袋として使えば、
完全に冷めてから燃えるゴミで捨てられます。
※キャンプ場で捨てる際は確認しましょう。
スパッタシートを引いておけば、
灰も簡単に集められるので片付けの時短にも!
直火をする時は炭は自然に還らないので、
スコップを使ってしっかり集めて捨てましょう。
直火での炭を放置する問題が多発したため、
最近では直火NGとなったキャンプ場が増加。
自分たちの行動一つで、
キャンプ場の使いやすさや評価が決まります。
しっかりマナーを守ったうえで遊びましょう。
まとめ
【キャンプ】焚き火の簡単なやり方完全版!
楽な片付け方と注意点9選
をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
この方法なら焚き火を失敗することは
なくなると思いますよ!!
実際に私は焚き火で失敗したという
経験はありません。
キャンプ場だからこそ楽しめる焚き火!
知識をしっかり持ち、マナーを守ったうえで
思いっきり楽しんでいきましょう。
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